ふるや紙

おおきに、おこしやす。 のほほん金糸屋です。

お客様のご注文で「ふるや紙」をご用意して差し上げました。いわゆる「あぶらとり紙」です。
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本金糸に使用する純金箔を作る際に使う雁皮紙がもとになっています。
金箔を薄く引き延ばす箔打ちをするために金箔との間に使われるものを「打ち紙」といいます。
何年にも渡って何百万回と槌に打たれて使い終えた「打ち紙」を「ふるや紙」とよんで、最高級の「あぶらとり紙」として古くから使われてきました。
現代でもいろんな形であぶらとり紙として作られている品物のルーツが、この「ふるや紙」です。

金箔のかけらが表面に少し残っているのがお分かりいただけるでしょうか?
印が押してあるのは箔打ち職人さんが箔打ちを行なう際に、何千枚も金箔をはさむ紙の目を交互におくのに確認するために押してあるものです。
実際にほんまに箔打ちのために使われていた「打ち紙」の痕跡です。
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長年箔打ちのために働いたために見栄えは少し悪いですが、使い心地はなかなか良いですよ。
水分を必要以上に吸い取らずに、余分な皮脂を取り除いてくれる感じです。
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いまでもこういった昔ながらの「ふるや紙」をお求めになるお客様がおいでになります。
最高級の箔打ちをするために何年も使われる雁皮紙が素ということで手に入りにくい貴重品ではありますが、こういった品物が現代にもあるということも皆さんに知っていただけるとありがたいなぁ、と思います。

創業明治三十年 京都 金銀糸
株式会社 寺島保太良商店
web http://www7.ocn.ne.jp/~terayasu/index.html
Blog http://terayasu.exblog.jp/
Twitter http://twitter.com/terayasukinnshi
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by tera-yasu | 2011-05-25 14:12 | 金銀糸 | Comments(0)
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