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地域にねざす中小企業

おおきに、おこしやす。 のほほん金糸屋です。

先日、所属をしております京都中小企業家同友会の特別例会に出席してきました。
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「東日本大震災から1年余り・・・わが社は地域になくてはならない企業か」というテーマで、岩手県陸前高田市の株式会社高田自動車学校 田村 滿社長のお話を伺いました。

3.11、甚大な被害を受けた陸前高田にあって田村社長はいち早く事業再開を目指されました。
自動車教習所の本業を再開することは難しくても、会社の設備などを活用して復興支援に役立つことを業務とすることで事業再開をされる過程のお話は心を揺さぶられるものがありました。

とくに「雇用を守る」という観点で、従業員の皆さんの「生きる目的」を創ることが一番大切であったというお話のくだりは、田村社長の「経営者としての志の強さ」を凄く感じました。
生まれ育った地域を愛する力、人を信じる力がベースとなって、今後も明確な陸前高田の復興のビジョンを持って、様々な事業を展開されている姿には感銘を受けました。

そのうえで、我々が考えて行動しなければいけない事とは・・・
今回のテーマは「地域にねざす中小企業のあるべき姿とは・・・?」です。

田村社長は一流企業の定義として「たとえ小さくても社会的に高く評価される社内文化を持つ企業が一流企業である」とされました。
中小企業家同友会では、大企業とは違う我々のような規模の小さな企業は、自社の拠り所である「地域」に無くてはならない存在であることを目指さなければならないともいわれます。

自社の製品やサービスで地域に貢献すること。
地域での雇用を大切に守ること。
地域のまちづくりに積極的に関わっていくこと。

中小企業家同友会は「良い会社をつくる」「すぐれた経営者になる」「経営環境を改善する」との3つの目的を持つ、異業種交流の会です。
同友会のいろんな勉強会に出させて頂いている中で、のほほん金糸屋がどういう風に頑張れば「良い会社がつくれて、すぐれた経営者になれるのか?」はなんとなくイメージはできていました。(現実的にはまだまだイメージ通りには行っていませんが・・・^^;)
しかし、「経営環境を改善されている状態」というものが、いまいちイメージがついていませんでした。

中小企業が地域にねざす存在になるためには「自助、共助、公助、商助」が必要であると、これはまた別の方に伺いました。
自助・・・会社として安定した運営をできるように自分自身で努力をすること。
共助・・・地域の皆さんと協力して、住み良い暮らしの環境をつくること。
公助・・・地域行政と協力して、良い街づくりや経済環境をつくること。
商助・・・自社の製品やサービスが、直接に間接に地域に貢献できる事業であること。

のほほん金糸屋は金糸屋としてどういったことができるのか?
会社の中や外の「経営環境」を改善することって・・・?
普段仕事をさせていただいている伝統工芸の世界は現実的に大変な状況にあるなかで、今回のテーマについていろいろと考えました。

のほほん金糸屋はまだまだ実力は伴っていませんし、今後も努力を重ねていかなければなりません。
そのうえで、大切な経営理念「金銀糸を通じて地域やお客様の宝ものづくりのお手伝いをいたします。」という言葉を、もっと大切に感じるようになりました。

企業の存在意義は「誰かの何かのお役にたつ」存在であり続けること。
のほほん金糸屋も、金糸屋として「みなさまに必要とされる」存在であり続けられるように努力して参ります。

創業明治三十年 京都 金銀糸
株式会社 寺島保太良商店
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by tera-yasu | 2012-07-03 15:55 | その他
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