本金糸ができあがる過程 その1

おおきに、おこしやす。 のほほん金糸屋です。

TV番組で紹介していただいて以来、「金糸ってあんなふうにして作っているんですね。」とびっくりされた様子で感想をお伺いすることがあり、当店の本金糸の作り方にものすごく興味を持っていただく機会が増えました。
のほほん金糸屋としても、とてもうれしい思いで感謝しております。

そういったわけで、職人さんの妙技のリレーで本金糸ができあがっていく過程を動画でご紹介していきたいと思います。

「本金糸ができあがる過程 その1」と題して、純金箔を押す前の下地作りの工程です。

本金糸製作に用いる原反材料の和紙に漆を引いていきます。
大きさは600ミリ幅×125メートル。
漆は和紙の表面を滑らかにして金箔の光沢を美しくするための「地漆」と、金箔を接着するための「押し漆」があります。

この工程で引いているのは「地漆」。
表面がざらついた和紙に直接金箔を貼り付けると、光沢が出ません。
地漆を引くことによって和紙の表面を「鏡面上」に滑らかに仕上げることができ、金箔の光沢を美しいものにするための非常に重要な工程です。


表面に漆を引かれた和紙は、「室(むろ)」と呼ばれる空間へ収納されていきます。
じつは漆は湿度で定着していく特性を持っています。
室の中は打ち水をしたり加湿器を設置し­、密閉して湿度の高い環境としています。

表現が難しいですが、漆は「湿度が高いところで、乾いていく」ものなのです。
ということは季節や天候によって日々湿度の状態が変わる、したがって漆の状態も日々によって変わってくるということ。

この後の工程で押される金箔の光沢の具合を左右する「下地」であるからこそ、湿度の管理と漆の状態を見極める「職人さんの目」が生命線となります。

1~2日程度、室の中で定着乾燥した地漆は、茶色く光沢を放った表情を見せてきます。


次回はいよいよ、金箔を押していく工程です。
お楽しみにしておくれやす^^

創業明治三十年 京都 金銀糸
株式会社 寺島保太良商店
web http://www7.ocn.ne.jp/~terayasu/index.html
Blog http://terayasu.exblog.jp/
Twitter http://twitter.com/terayasukinnshi
Facebook https://www.facebook.com/kyoto.kinginshi.terayasu
[PR]
by tera-yasu | 2015-03-25 09:24 | 金銀糸 | Comments(0)
<< 本金糸ができあがる過程 その2 和風総本家 >>