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絲tabaneと「うるし」のお話し

おおきに、おこしやす。 のほほん金糸屋です。

今回は絲tabaneとうるしのことについて少しお話しようと思います。
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絲tabaneのカラーラインナップは6色から選んでいただけるのですが、
黒いろ、白いろ、弁柄いろ(赤)、舛花いろ(青)
この4色はうるしに顔料を混ぜたもので加飾しています。

うるしの柔らかくてマットな質感が純金の糸にも相性が良くて
お褒めのお言葉もいただくのですが、
そもそも「なんで『うるし』なん?」というお話しで・・・。

絲tabaneに使っている純金糸、素材は和紙に純金箔を箔押したもので制作しています。
金箔の薄さは1万分の3㍉、ものすごい薄さで扱いも難しいのですが、
箔押をする相手のの三椏(みつまた)和紙の表面はザラザラしています。
そのまま金箔を押してしまうと、その和紙の表面が現れてしまい金箔の光沢が消されてしまうのです。
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そこで和紙に箔押しをする下地として、うるしを薄く引き塗っていきます。
写真の茶色に見えている部分がうるしを引いた下地になります。
こうすることで和紙の表面が鏡面状にツルツルになり、金箔の光沢が美しく現れるようになります。
つまり純金糸の光沢の美しさを決める、
とても重要な素材が「うるし」であるというわけです。

しかしこのうるしもまた扱いが非常に難しい・・・。
うるしの加工は温度と湿度の管理がとてもシビアです。
うるしの状態の見きわめを間違えると、たちまち金糸の出来栄えが悪くなってしまいます。
加工作業をする時間の天候、温度、湿度でご機嫌の変わるうるしの状態の見きわめ、
ここが職人さんの一番の腕の見せ所でもあります。

純金糸にとって「縁の下のちから持ち」な存在のうるし。
その活躍を少しでも皆さんにご紹介したいな・・・
そんな思いで絲tabaneにはうるし塗りで飾り付けをしています。

絲tabaneが皆様とお目にかかる機会がありましたら、
ぜひうるし塗りのところにもご注目いただけると嬉しく思います。

創業明治三十年 京都 金銀糸
株式会社 寺島保太良商店
Twitter http://twitter.com/terayasukinnshi

by tera-yasu | 2019-07-13 10:45 | 金銀糸
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